■ 2013年総会■
先日の総会には多くの会員や関係者が参加しました。和やかなムードの中、総会はスムーズにすすみ無事に終了となりました。会員どうしが顔を合わせて語り合える貴重な機会です。堅苦しくない雰囲気で、気軽に参加していただけるので、多数のご来場をこれからもよろしくお願いします。
関西日本・フィンランド協会 2013年 総会
2013年6月15日(土) 於:京都市国際交流会館 特別会議室
議案 (1) 2012年度決算ならびに事業報告
(2) 2013年度予算ならびに事業計画
(3)特別事業創立35周年記念 ヘルシンキ流鏑馬・茶会について
(4)文化交流留学生の紹介
懇親会 講演 『フィンランドのイクメン事情』 ミッコ・コイヴマー氏(フィンランド大使館)

●呈茶席の様子●
総会が始まる前にお点前のおもてなしがありました。亭主側は裏千家学園茶道専門学校の別科外国人研修コースで学ぶ茶道留学生たち(「みどり会」)のみなさん。とても上手な日本語でお道具の説明をしてくれました。みどり会にはフィンランド以外の国からも留学生を迎えていますが、このようなお点前を披露していただけるのはとても稀なことだそうです。
写真左:みどり会の練習生によるお点前
写真下:フィンランドにちなんだお道具類

●坂田事務局長のあいさつ●
総会は坂田事務局長のあいさつでスタート。坂田事務局長とフィンランドの出会いについて興味深いお話がありました。それは1970年の大阪万博。スカンジナビア館で感銘を受けた坂田事務局長は、すぐに通っていた大学を辞め、フィンランドにあるすべての大学に入学希望の手紙を書いて送りました。次々と歓迎の返事をもらう中、1校だけ受け入れ拒否の手紙を送付してきたそうです。「親元で悠々と生きてきた日本人の青年のために、フィンランドの貴重な税金を使うのはフェアではない」。そんな厳しい言葉にさらに感銘を受けた坂田事務局長は、その大学と連絡を取り続け、ついには渡芬の切符を手にしました。それから月日は流れ、来年は坂田事務局長が立ち上げた関西日本フィンランド協会が35周年を迎えます。その記念事業として、来年はヘルシンキで流鏑馬と茶会を計画しています。

●講演『フィンランドのイクメン事情』●
フィンランド大使館に勤務するミッコ・コイヴマーさんが執筆した「フィンランド流 イクメンMIKKOの世界一しあわせな子育て」を元に講演会が開かれました。「イクメン」という言葉が存在しないくらい、父親がごく自然に育児に関わってきたフィンランド。ミッコさん自身も2人のお子さんを持つ父親で、日々奥様とご一緒にわが子の成長ぶりを楽しんでおられるとのこと。父親が積極的に育児をするのは、フィンランドの歴史や文化が背景にあるそうです。働く女性をサポートするシステムが充実していること、男女平等の意識が強く性差による役割分担が緩和なことなど、多くの要因が見受けられます。さらにご興味のある方はミッコさんの著書をご覧ください。
フィンランド流 イクメンMIKKOの世界一しあわせな子育て
著者:ミッコ・コイヴマー
発行所:かまくら春秋所
定価:1,400円+税
総会に先立ち、会員の江角悠子さんが
インタビューを しました。内容はこちら
●文化交流留学生の紹介●

今年の5月12日、2013年度文化交流留学生の面接選考が行われ、ヘルシンキ大学へ留学する本田千尋さんと眞田英里さんが選ばれました。
●懇親会●



会の後半は「みどりの会」の外国人留学生を交えてのお食事会でした。会員同士またはゲストとの交流で親睦を深めました。前菜・スープ・メインディッシュ・デザート・コーヒーの豪華なコースでお腹も幸せになりました。